はた迷惑な隣国との関係が、このところ急速に悪くなっているようです。 慰安婦癒やし財団の解散を一方的に宣言して、2015年合意の事実上の破棄をやらかし、国際観艦式での海上自衛隊の旭日旗掲揚にイチャモンをつけて、事実上の出席拒否を通告し、いわゆる「徴用工」、戦時労働者問題で大法院(最高裁判所)が日本企業に補償命令を出すことで、1965年の日韓基本条約の事実上のブチコワシをおこない、そして昨年暮れのレーダー照射事件に端を発するグダグダな対応により、日本人の韓国に対する評価は日一日と低下の一途を辿り続けています。 上に挙げた4件が、すべてここ半年ばかりのあいだに起こっているのは、もはや偶然とは考えられません。文在寅大統領による秘密指令として、 ──あらゆる手段を用いて日本を挑発せよ。 とでも伝えられているのではないかと疑いたくなるような様相をおびています。 大統領が本当にそんな指令を発したとまでは思えないにせよ、少なくとも ──日本に対しては何をやらかしても、(韓国内では)罰せられることがない。 という確信を要路の者たちが抱いたと考えるのは当を得ているのではないでしょうか。そうであってみれば、もともと度を超した反日教育を受けている連中ではありますし、たがが外れたような挑発的行為を繰り返すことになるのも無理はないことです。 それでもまだ、日本を本当に怒らせるのは怖いものと見え、何かやらかすたびに、日本側が何も反応しないうちから、かの国のメディアなどでは ──日本は冷静になるべきだ。 などと虫の好いコメントが並ぶようになります。 頭の悪い中学生が、ターゲットにしたクラスメイトを何かというと小突いたり蹴飛ばしたりちょっかいを出して、そのターゲットが少しでも反抗的な眼を向けると、 「いやいや、ふざけてるだけだから。いじめてるんじゃないから。何マジになってんだよ、おかしいだろおまえ」 と過剰に騒ぎ立てるというような光景に非常によく似ています。こんなヤツとは金輪際つきあいたくないと思っても、批難される謂われはまったくないでしょう。 それでも以前は、韓国の擁護者もたくさん居ました。「嫌韓」は進んでいても、「韓流」大好きという層も、女性を中心に一定数は居たわけです。ただ、「韓流」が大好きで、もっともっと韓国のことを知りたいと思ってハングルを覚え、韓国に滞在した結果、幻滅して、筋金入りの嫌韓になって帰ってくるという女性も少なくはなかったようです。 韓国を批判した芸能人がテレビから干されるというような事件も、ほんの6、7年前まではちょくちょくありました。ネットでは韓国を批判するとネトウヨとかレイシストとか呼ばれました。その人が本当に右翼的な、あるいは差別主義的な思想の持ち主であるかどうかはまったく検証されず、ただ韓国に批判的だというその一点をもってネトウヨ扱いされたものです。いまも一部の「パヨク」さんたちはそういう決めつけをしていますが。 それが数年前から、風が変わりはじめました。 「『嫌韓』考」というエントリーを書いたのは4年ちょっと前ですが、このころ、メディアでは「嫌韓がブーム」というような言われかたをしていました。私はブームなどという一過性の問題では無いと考えましたが、どうも、それまで韓国推しをしていてそれなりに手応えを感じていたオールドメディアが、 ──あれれ? なんだか雲行きがおかしくないか? と気づきはじめたのがこのくらいの時期だったのではないかと思うのです。その戸惑いが「ブーム扱い」となったのでしょう。 オールドメディア側は、嫌韓が目立つようになってきたのは、韓国のことをよく知らない連中が、ネットという場で声が大きくなってきたからだと、まずは分析したようです。それでさらに韓国推しに力を入れたりしたわけですが、あいにくと韓国に対する批判や嫌悪は拡がるばかりでした。 ネットでは昔から言われていた 「知れば知るほど嫌いになる国」 の冠に、嘘はなかったのです。 ここ半年ばかりの韓国のやらかしぶりは、わずかながらもかの国にシンパシーを感じていた人々からも、その想いを消したと言えそうです。最近は、ついにオールドメディアにも、公然と韓国を批判する人が登場しはじめました。さすがにこの期に及んで韓国を擁護していては、利用者に見放されるという危機感を覚えたのかもしれません。 文大統領の直接指令ではないにせよ、文大統領の態度がこういう事件を頻発させていることは疑うべくもありません。彼が何を考えて、日本人の韓国への評価をこれほどまでに悪化させるに任せているのか、まったく理解に苦しみます。巷間ささやかれているように、文在寅が韓国を北朝鮮に吸収させようともくろんでいるのだとすれば、日本からも敵視されることで、韓国民の退路を断っているつもりなのかもしれません。北朝鮮を主敵と考えている冷静な韓国人はまだ一定数居るものと思うのですが、その連中に、 ──ほらほら、われわれは日本からさえ嫌われてしまったぞ。あとはもう、北朝鮮と組むしか仕方がないじゃないか。 と思い知らせるために事件を仕組んでいるのだ……と考えるのはうがちすぎでしょうか。
ともあれ、レーダー照射事件以来の韓国の言動は、もはや正気の国家とも思えないのでした。 なんだかいろいろ起こりすぎて、前後関係もあいまいになりつつありますが、とにかく少しまとめてみました。 2018年12月20日、能登半島沖の日本の経済的排他水域(EEZ)内で、韓国海軍の駆逐艦が、航空自衛隊の哨戒機に対し、火器管制レーダーを照射しました。これは言ってみれば相手に拳銃を突きつけ、撃鉄を起こしたくらいの行為であって、明確に敵に対するふるまいです。哨戒機からは照射の真意を問うために無線で駆逐艦に呼びかけましたが、反応は無し。日本側は当然驚愕し、抗議しました。 21日、韓国側からコメントがなされました。「現地の気象が悪かったのでレーダーを使っていた。正常な作戦活動中で、日本の哨戒機を追跡する目的で照射した事実は無い」 22日にもコメントが出ています。「遭難した船舶がいたためレーダーを使用したところ、日本の哨戒機が瞬間的にレーダーの範囲内に入った。遭難船救助のため、通常、作戦を行う海域よりも、東側に進んだのは事実だが、韓日のEEZの中間水域で起きたことだ」 この日、元空幕長の田母神俊雄氏から若干脳天気な発言がありました。火器管制レーダーを照射するのは普通のことで、まったく危険ではない、とツイッターで呟いて、大炎上したのでしたが、実は田母神氏は空軍の常識と海軍の常識を混同していたようです。航空機では、何しろお互いの相対速度がものすごく速いので、衝突を避けるべく、お互いにレーダーを照射するということがよくおこなわれるらしいのでした。「当方はそちらを認識している」という合図のようなものだそうです。しかし海軍ではまさに「ロックオン」であって、危険きわまりない行為とされています。タモさん、いささか勇み足の一場でした。 23日のコメントは「出動した駆逐艦は遭難した北朝鮮の船舶を迅速に見つけるため、火器管制レーダーを含むすべてのレーダーを稼働し、この際、近くの上空を飛行していた日本の海上哨戒機に照射された。むしろ日本の哨戒機が威嚇飛行してきた」というものでした。ここから、悪いのはウリではなく日本なのだという開き直りがはじまります。かつて奇誠庸(キ・ソンヨン)が、猿の真似をついしてしまったのは観客席に旭日旗が見えたからだと言い訳した論法に、非常に近いものを感じるのは私だけでしょうか。 24日には、「哨戒機に対して火器管制用レーダーは照射していない。哨戒機が駆逐艦上空に異常接近したので、カメラで撮影しただけだ」と言い訳を続け、さらに「日本側が事実関係を明確に確認せず、メディアに公開したのは遺憾だ」と、日本を悪いことにする論法をさらに進めます。また、日本側がこの事件を問題にしているのは、安倍政権が支持率回復のために政治利用しているからだ、という強弁をはじめたのもこの日からです。 ここで一言はさみますが、私が何度も指摘しているとおり、韓国人というのは、「願望の既成事実化」という精神回路を、ほぼ例外なく持っています。「○○だったらいいのにな」が、いつの間にか「事実、○○だったのだ」と書き換えられてしまうのです。ここでは繰り返しませんが、例証はいくらでもあります。 また、自分が「作った」設定を、そのまま歴史的事実だと思い込む癖もあります。上に触れた旭日旗問題などはその最たるものでしょう。「言い訳の既成事実化」と言っても良いかもしれません。このことを踏まえつつ、先へ進みたいと思います。 26日、哨戒機の無線の呼びかけに応じなかったのは、無線の電波が微弱で聞き取れなかったからだという弁明がなされました。これに対し、日本の防衛省からは、周波数を3つ使って3回にわたって呼びかけたと反論。その3つの周波数のどれでも聞き取れなかったのでは、もはや駆逐艦の無線装置は正常に作動していたとは思えません。 27日には、「駆逐艦がレーダーを当てたと言うのなら、その証拠を出せ」と言い出します。 すかさず防衛省は、28日に証拠映像を公表します。これにより、当初の言い訳「気象が悪かった」は真っ赤な嘘と判明しました。当日の海上はよく晴れて、非常に見通しがよかったことが確認されたのです。また北朝鮮の船舶は遭難した様子もなくすぐ近くに居て、これを探すのにレーダーを使う必要はまったく無かったこともわかりました。 それよりも、駆逐艦には国旗も軍旗も掲揚されていなかったことが明らかになりました。船舶には、必ず国旗もしくは軍旗を掲揚して所属を明らかにする義務があります。どちらも掲揚していなければ、海賊船と見なされても文句は言えません。 そこで問題は、所属を隠した韓国の駆逐艦が、日本のEEZ内で、北朝鮮の船舶といったい何をしていたのかということになります。言うまでもなく北朝鮮に対しては目下国連決議により経済制裁がおこなわれており、韓国もそれに加わっています。物資はもちろん船の燃料などを渡すことも制裁破りと見なされて批難の対象となります。韓国はしばしばこの制裁破りをこっそりおこなっているらしい気配があり、海上で物資などを渡すことを「瀬取り」と呼びますが、この瀬取りの常習犯と疑われています。今回もそれだったのではないか、という疑惑が浮上しました。また北朝鮮船が物資輸送船としては小さいので、燃料を補給してやっていたのではないかとも言われましたが、そうだとしても違反行為に変わりはありません。そして、その違反行為を見られたから、うしろめたさのあまりレーダーを照射したのではないかという推理も成り立ちます。 韓国側はこの動画公開にうろたえ、「証拠とは見なせない」「日本は事実関係をごまかしている」等々とあがきましたが、その根拠は示せませんでした。 29日、韓国側は再び無線に返事をしなかった言い訳をします。「日本の英語の発音が流暢でないので、何を言ってるのか聞き取れなかった」というのですが、これは前の、無線が微弱で聞き取れなかったという言い訳とは完全に矛盾します。しかも、何を言っているか聞き取れなければ、普通なら「Say, again」とでも言い返すでしょう。海上では、意思の疎通ができなければ命取りになることがあるのです。実際、日本以外の国であれば、理不尽にロックオンされれば、無警告で撃ち返すに違いありません。 年が明けると、哨戒機が「異常接近」したという言い訳は、もはや韓国側では既成事実化したようで、1月2日、哨戒機の「低空飛行」に対して、謝罪を求めてきます。盗っ人猛々しいと言うも愚かなふるまいです。 4日、韓国側の「反論動画」が公開されます。ところがその実物はというと、日本側が公開した動画をほとんど編集しただけのもので、オリジナルの映像はほんの何秒かだけ、そこにものものしいBGMと、韓国側の主張を示す字幕がつけられただけの失笑もののシロモノでした。 日本側は今度は、レーダーの波形記録を提示しようとします。レーダーの波形は機材によって異なり、いわば指紋のようなもので偽造は利きません。これを駆逐艦のレーダー波形と照合すれば、真相は一目瞭然となります。 韓国側は、それは軍事機密だからという理由で、照合を拒否しました。これは認めたも同然の行為なのですが、韓国式論理ではそうはならないようです。竹島の所属を国際司法裁判所で争おうという日本の提案に、「独島(竹島)がわが国の物であることは、争うまでのこともなく明らかである」と逃げ続けている、あの論理ですね。 14日に、シンガポールで日韓の実務者協議がおこなわれました。このとき日本側は周波数記録を提出したようなのですが、韓国側はやはり拒否したばかりか、「日本側は電磁波情報を提示しなかった」と虚偽の発表までおこないました。このあたりで、防衛省もいい加減堪忍袋の緒が切れてきたようです。 19日に、防衛省は哨戒機内で記録された電波信号の音を公表しました。「おい、誰が提示しなかったって?」というところですね。捜索用のレーダーであれば、360度回転しながら、ときどき照射されることになるわけですから、「ピッ……ピッ……」と断続的な音になるところ、公表された音は明らかにずっと照射し続けている「ビィィィィィ」といった音で、当てられたのが火器管制レーダーであったことはこれで確実となりました。韓国側は「実体のわからない機械音に過ぎない」とコメントしましたが、この音が本当にわからなければ韓国海軍はもはや軍として機能するとも思えません。当然全世界の海軍関係者には一目瞭然だったでしょう。要するに、韓国は敵対国でもない国の飛行機をロックオンするような非常識な行為をしたばかりか、それを謝罪もせずに見え見えの言い逃れに終始し、逆ギレして相手に謝罪を要求するような国だ……ということが、全世界的に知れ渡ってしまったのでした。 そして21日、防衛省はとうとう韓国との協議を打ち切ることを発表しました。もはやどれほど証拠を示しても向こうは言い逃れて逆ギレするばかりで、なんの意味も無いというわけです。日本がここまで強い態度に出ることは滅多にありません。新聞に「最終見解」の全文が載っていましたが、韓国を相手にするのはほとほとイヤになったという気分が行間からにじみ出ているようでした。 さすがに韓国は驚いたようです。いままで何を言ってもひたすらなだめてくれる一方だった相手が、急に「もう君と話すことは何もない」と席を立ってしまったのですから。「もういちどレーダー検証をしよう」とあらためて要請してきたのも、焦りの顕れでしょう。
しかし日本がもう相手にしてくれないと見るや、22日には「照射が無かったのは明白という科学的結論に達した」と、世界のどこの国にも認めて貰えそうにない「勝利宣言」をおこないます。朝鮮には「声闘(ソント)」という愚かしい習俗があり、議論のとき、理窟も何もなく、とにかく大声を出して相手を威嚇し攻撃し、最終的に黙らせればそれで勝ったことになるのでした。相手がこちらの剣幕におそれて引き下がったか、あるいはこちらの主張のバカバカしさにあきれて議論を打ち切ったか、そんなことはどうでも良く、ただ相手より長く土俵に残っていたということだけが勝利条件となります。 そして勝者は敗者に何をしても良いと考えます。まさにその行動原理どおり、23日、韓国は ──東シナ海で、日本の哨戒機が、韓国海軍の艦艇に対し、威嚇的な低空飛行をおこなった。 ときわめて強い口調で批難してきました。日本の哨戒機が敵国でもない韓国艦に対して威嚇する必要がどこにあるのか、という当然の疑問が浮かびますが、そんなことは彼らにとってはどうでも良いようです。というか、 ──こっちがやってるんだから向こうもやるはずだ。 という思考回路も韓国では普通です。例えば彼らの言う東海(トンへ)が国際的になかなか認められず、あいかわらず日本海という名前が通用しているのは、日本のロビー活動のせいだと彼らは信じています。自分たちがトンへを認めさせるべくロビー活動をしているので、当然日本も日本海の名前を保持するためにロビー活動をしているはずだと考えるわけです。 それ以上に、 ──日本は議論を打ち切った。つまり負けを認めた。ということは、ここでもうひと押しすればさらに日本に対して優位に立てる。 という想いもあったことでしょう。 そしてさらに、これはあんまり考えたくないことですが、 ──日本にはまだまだたかりたい。レーダー照射がもう無理なら、こんどは威嚇されたということにしてまとわりついてやろう。 なんて考えもあるのかもしれません。かまってちゃんというかヤンデレというか、ここまでくるとなんとも言えない気持ち悪さが漂います。とにかく、話を出してくるタイミングが、日本側からの議論打ち切りの直後だというのがあからさますぎます。しかも、「この1年で、4回も日本の哨戒機に威嚇飛行をされた」とまで言い出しました。それならなぜ前の3回のときに抗議してこなかったのかわけがわかりません。本当に威嚇されていたら、韓国はここぞとばかりに抗議・批難したに決まっています。 おまけに威嚇飛行の証拠として韓国側が公表した写真がまたお粗末すぎました。哨戒機の写真には水平線が写っておらず、それだけでは高度を判断することは不可能です。なおその写真だけでも、飛行機の高さとの比率で「高度何メートル以上」ということは言えるわけで、実際計算した人が居り、実際の高度はわからないが、少なくとも「低空飛行」と呼べるような高さではないことが判明しています。 昼間のことなのに赤外線スコープを使っているらしいのも不思議で、しかもその画面に表示された数字に、不自然な空白があって、ひと桁消したのではないかという疑いが持たれています。 もっと困ったことに、同じ画面に緯度経度が表示されており、その数値を信用するならば、現地は上海沖で、中国のEEZ内になるらしいのでした。上海沖で韓国の艦艇がうろうろしており、そこに日本の哨戒機が威嚇飛行するという、実にシュールな図となります。 韓国側はなにゆえ、このような素人にも論破される見え見えの偽証拠を提出したのでしょうか。馬鹿なら騙せるとでも思ったのでしょうか。 そして、「日本は、威嚇飛行をやっていないというのなら、その証拠を出せ」と言っています。「悪魔の証明」キター!というところですが、それ以上に、なんとかして日本にかまって貰いたいという執念を感じ、背筋が寒くなる気がします。 日本政府は、いちいち韓国に対して反論したり弁解したりするのはやめて、むしろ他の国に向けて日本の言い分を発信することにしたようです。もっと前からそうしておけよ、とも思いますが、遅ればせながら賢明な判断だったと思います。韓国とサシで議論するのは、文字どおり時間の無駄でしかありません。 そしてそういう対応は、おおむね国民にも諒解されてきたと見られます。このところ安倍政権の支持率がまた上がってきています。野党がこの件に関してほとんど口をつぐんでいることへの苛立ちもあるでしょう。 むしろ自民党内の親韓派とか経済界とかが難物かもしれません。ここまでやられても、いまだに、 「中国や北朝鮮と対峙するためには、韓国と手を切るのは得策でない。ここは大人の対応で、忍びがたきを忍ぼうじゃないか」 などと寝言を言っている連中が、政界や経済界に絶えることがありません。また、 「韓国のふるまいは確かにひどい。しかし日本が同じ土俵に立って同じような対応を返すのでは、いい笑いものだ。ここは大人の対応で(以下略)」 などと一見冷静に見えることを言う文化人・知識人などもまだおおぜい居ます。 日本の度重なる「大人の対応」が、韓国をここまで増長させてしまったとも言えるのです。大人なら子供をしつける責任もあるはずです。 韓国と手を組んで北朝鮮や中国と対峙するなどという幻想は、もう捨てて良いころです。韓国が「向こう側」へ行ってしまうと、「前線」が現在の38度線から対馬海峡まで引き下げられてしまうので非常に危険だ、と言うのですが、そもそも北朝鮮や中国を相手にするときに韓国を矢面に立たせるというのが、かの国に対しても失敬きわまる考えではないでしょうか。堂々と対馬で対峙する気概が欲しいものであり、それを可能にする法整備と装備の充実を急ぐべきです。 それに北朝鮮とくっつきたいというのは、いまや明らかに韓国の国家意志であり、それを曲げさせるのは圧倒的な力以外には無さそうです。 「ほら、ねえ、君の言い分は全部飲んでやるよ。欲しい物はなんでもあげるし、お金もいくらでも出そう。だから頼むから、お願いだから、向こうには行かないでおくれ」 と平身低頭してすがりつくことにいかほどかの効果があるとも思えませんし、何より卑屈です。いじめっ子の良い標的になるでしょう。「大人の対応」派のやってきたことは、まさにこれなのです。 今回のレーダー照射事件は、「慰安婦」や「徴用工」はたまた「旭日旗」と違って、日韓の歴史にはなんの関係もありません。どんな詭弁を弄しても、いままでのように日本にある種のうしろめたさを感じさせる要素は、これっぽっちも無いのです。そういうジャンルに踏み込んでしまったのが韓国の不幸でした。 たぶん、駆逐艦は北朝鮮の船に重油でも補給していたのでしょう。それを哨戒機に見つけられたので「おい、黙ってろ」とばかりにレーダーを照射してしまったのだと思います。 「すぐに謝れば、それで済んだのに」 という人が多いのですが、朝鮮には自分から謝るという文化がそもそも無いし、謝ってしまうと瀬取り(?)を認めたことになり、日本よりはるかに怖ろしいUSAから雷を落とされるに違いありません。だから謝るわけにはゆかないわけで、謝らずに済む方法として彼らに思いつくのは、開き直って逆に日本を責め立てることだけだったのでした。日本ならどこかで落としどころを見つけてくれるだろうという「甘え」もあったものと思われます。 しかし、今回は日本には「歴史的なうしろめたさ」という弱みが一切無く、意外にも強硬に対応してきたのでした。それで韓国としてはひっこみがつかなくなり、誰が見てもむちゃくちゃな言い訳と逆ギレを蜿蜒と繰り返すしかなくなったというところではないでしょうか。
度重なる韓国の理不尽に、いい加減経済制裁をしろ、いや断交しろ、という意見が高まっています。それに対して、またぞろ「大人の対応」派がなだめにかかっているわけですが、私としては経済制裁くらいはしても良いところだろうと思っています。断交まですることも無いかもしれませんが、かと言ってかの国の甘えにつきあう謂われはありません。以前から主張しているとおり、私は日本と韓国が、縁の切れない親戚のようなべたべたした関係を捨てて、普通の二国関係になってくれさえすればそれで満足です。「お隣」だからといって「友好」を強要されるのはまっぴらです。そのくらいの関係が、なぜなかなか構築できないのか、不思議でなりません。 (2019.1.28.) |
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