笑顔の下の寂しい自分
Pekoさん 1999.3.5.
 もう一人の母、、、伯母を亡くしました。
 信じられなくて夢の中にいる自分。
 でも、その感触の冷たさが色々なもの、形が私を現実にするの。
 笑顔で前向きに頑張っているけど、その下には寂しさがこみ上げる自分がいる。
 その奇妙な同居が私を変にしちゃうの。
 苦しくてもがいて、、、、お酒に逃げちゃった。
 時薬が悲しみを和らげてくれるでしょうね。
 ただ、話したかっただけ。。。
 話すことで自分をしっかりもって前進しようとしてるの。
 ただ聞いてくれるだけで良いです。
MIC 1999.3.6.
 人が息を引き取るのを、一度だけ見たことがあります。
 全く偶然と言ってもよいタイミングでした。
 祖父が死んだ時のことです。
 祖母が亡くなって、それまでもかなりぼけかかっていたのが、一気に加速した感がありました。
 ある時、ボヤ騒ぎを起こして、そのショックもあってか、完全に向こうへ行ってしまい、残りの数ヶ月は意識もなく病院に入っているだけの人になりました。
 祖父母にはほとんどかわいがられた記憶がないせいもあり、私はほとんど見舞いにも行きませんでした。
 数ヶ月でたった2回だけ。その2回目に行った時に、祖父は臨終になりました。
 その日の朝、そろそろ危ないというので、親戚のおばさん方などは、夕方までずっと病室に詰めていたのです。
 しかし、特に変化がないようだったので、ひとまず帰ったあと、私がふらりと訪れました。
 しょっちゅう行っていた人たちではなく、滅多に行かなかった私が看取ることになったのは、皮肉ともなんとも言いようがありません。
 もしかして、祖父は(意識はなかったのに)私が行くのを待っていたのかもしれませんね。
 呼吸が次第に浅く、間隔が長くなるのに気がつきました。
 5秒……7秒……12秒……
 あれっ、と思ったら、もう息をしていませんでした。
 悲しいとか寂しいとかではなく、その時はひどくむなしい気がしたのを憶えています。
 その祖父も、今年で13回忌になります。
 歳月が経つのは速いものですね。

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