アメイジング・グレイス
木田麻里さん 2001.9.30.
 以前子供のピアノレッスンのことでアドバイス頂きました木田です。
 その後、元気にレッスンを続けています。

 12月にレーナ・マリアコンサートを聴きに行く予定でいます。その曲目に「アメイジング・グレイス」、とてもきれいな曲で大好きです。
 でも、曲のことをあまり知りません。
 内容、作られた背景などこの曲に関する事を教えて下さい。よろしくお願いします。
MIC 2001.10.3.
 木田麻里さん、お久しぶりです。
 お嬢様がピアノの練習を続けておられるとのこと、何よりだと思います。
 今後も幾度か、壁に突き当たることがあるかもしれませんが、そんな時にはあまり無理強いせずに見守ってあげてくださいね。

 お訊ねの「アメイジング・グレイス」、私もそんなによくは知らないのですが、いつだったかテレビで特集が組まれたりもしていたようですね。
 黒人奴隷商人だったジョン・ニュートンという男が、1748年3月に海上で大嵐に遭遇し、九死に一生を得て生還したのち、みずからの行為を恥じて牧師に転身し、そして作ったのがこの歌だと言われています。
 奴隷売買という恥ずべき仕事に従事していた自分のような者でさえ生命を救ってくれた神の慈悲というものに、激しく感動したのでしょう。
 わが国で法然親鸞が悟った「悪人正機」のようなものかもしれませんね。
 Amazing Grace──驚くべき恩寵、というタイトルの中に、ニュートン氏の悔悟が込められているのです。
木田麻里さん 2001.10.4.
 ありがとうございました
 何気なく聴いている音楽に新たな感情が加わって聴けることは嬉しい事です。

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