クリスマス
sawakoさん 1998,12.22.
 人にはとても長い時間をかけて気づくことがある。
 とても長い時間をかけないと気づけないことがある。
 あの人はあんなにも私のことを愛してくれていたなんて。

 半年前に別れた彼。彼とは2年のつきあいだった。
 その間ずっと彼には彼女がいた。
 でも私ともつきあっていた。いわゆる「浮気」ってやつ。
 X'masも彼の誕生日も一緒に過ごせなかったけど、それでも彼は私に彼女と同じだけの愛情をそそいでくれていた。
 いつも強がりばかり言う私を優しく包んでくれた彼。
 彼にだけは本当の自分をさらけだすことができた。
 彼も私を信頼しきってくれていた。

 結局私のことが彼女にばれて、彼とは終わってしまった。
 その彼が
「よりを戻したい」と泣いたとき、私は彼に対してとりかえしのつかない言葉を言ってしまった。

 「私はあなたに何度愛してるって言われても信用できなかった。
 今までずっと。これからもあなたのことは信用できないと思う。」


 いつも彼女の存在が気になって、卑屈になってしまう自分がイヤだった。
 なにも知らずに過ごしている彼女が憎らしかった。
 
「彼は彼女もこんな風に抱きしめるのかな。」
 「彼は彼女にもこんなふうに愛してるっていうの。」

 そう考えるうちに彼の愛情までも疑うようになっていた。
 
「寂しさを紛らわすためだけに私といるのかも。」
 「誰でもいいんじゃない?」

 そして言ってしまった。彼は黙ったままだった。

 あれから半年。今ならわかる。
 あの人が私にくれた愛情は、偽りでもまやかしでもなかったこと。
 私を本当に愛してくれていたこと。
 彼を本当に愛していたことも。

 やっと彼との思いでに縛られていた私から抜け出して、穏やかな顔で笑える気がする。

 もうすぐX'mas。
 きっとこの気持ちがサンタクロースからの贈り物。
MIC 1998.12.22.
 この掲示板には、投稿の数はさほど多くないのですが、とても心にずっしりと響くような文章が多くて、管理人としてはとても嬉しく思っています。
 いろんな人たちが、その人なりにいろんなことを想っている……
 そういうことを再確認できるだけでも、この掲示板を設置してよかったと思っています。

 事情がまだ私にはよくわからないのですが、彼が二股かけていることを承知で愛したということなのでしょうか。
 難しい問題で、どうもレスのしようがないようですね(^_^;;
 私の立場からすれば、彼の振る舞いは許し難い気がする。
 彼が私の知り合いであれば、私は彼を殴っていたに違いない。
 でも、結果として彼が片方を選び、そして選ばれなかったsawakoさんが彼を許せているのだとすれば。
 もう、何も言うことはありません。
 でも一言だけ。
 許すのはいいけれど、やっぱりもう、彼を信じるべきではないと思う。
 もっと、本当に信じられる人が、必ずいるから。
sawakoさん 1998,12.23.
 彼に彼女がいることは最初からわかっていました。
 そして彼と終わったのは彼が彼女を選んだからではありません。
 彼は最後まで選べなかった。だから私が決めたんです。
 
「別れよう。これからは彼女を大切にしなさい。」って。
 でも彼は何度も私に
「やり直そう」って言ってきた。
 彼女と別れなかったくせに。
 そんな状態が3ヶ月ほど続いていたんです。
 そしてやっと彼は彼女を富山に呼ぶ(富山に住む)ことで、私との関係に終止符をうとうとしたようです。(彼女とは遠距離恋愛でした。)
 これが3ヶ月ほど前の話。
 その間私が彼の友人から告白されてつき合おうとすると
 
「イヤだ。あいつにsawakoをとられたくない。」といって
 
「考え直してくれ。」と頼みました。
 これを知った友人はみんなそろって
 
「ぶん殴ってやる!!」といいました。
 確かにこのときは私も殴ってやりたかった。
 でも嬉しいとおもう気持ちがまだどこかに残っていた。

 でも今はそんなことは全く思いません。
 彼とやり直したいとも思わないし
 彼からもらった沢山の手紙や写真も今なら捨てられる。
 新しい恋ができる気がする。
 もっと信じられる人に出会える気がします。

 MICさん、本当にありがとうございました。
MIC 1998.12.23.
 補足説明、ありがとうございました。
 それを拝読してみても、どう考えてもその彼は手前勝手な最低ヤローだと思われるのですが、それを承知でも愛せるものなのですね。
 そういうヤツが何人もの女性から愛されるというのが、私のように女性から愛されているという実感を持ったことのない人間にはとても腹立たしいのは事実です(^_^;;
 だから、どうしても彼に対する点は辛くなりますね〜。
 ともあれ、すでに気持ちの精算が済んでいるのであれば、言うことはありません。
 最初のご投稿の最後のあたりで、まだ多少未練が残っているというか、むしろなんだか今になって彼を見直したというような印象を受けたもので、ちょっと心配だったのですが。
 新しい、素敵な恋に旅立てることをお祈りいたします。

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