結婚するはずだった人が…… |
りまこさん | 2000.8.25. |
MICさま、こんにちは。数年前からこのページの存在も知っていましたが、書き込みなどはしていませんでした。突然お邪魔していまいました。 今日は自分にとって凄くショックな事実を知るはめになってしまいました。この7月には私と結婚する人だった方が、なんとこの10月に違う人と結婚するという事実です。あまりにもの急な展開に自分の胸は錯乱しているの。ごめんなさい、自分で処理しなくちゃいけない気持ちをこういう所に持ち込んでしまって・・。 でも、どうしても辛くて、苦しくて、やり場なくて・・。重ねてごめんなさい。 4年間、お互い音楽を糧に、そちらの家族や姉妹とも家族同前に過ごし、そして結婚も決まり、婚約もし、あとは式当日をまつのみだったある日、ある女性の強烈なアプローチを受けたらしい彼は、あっという間に心変わりしてしまいました。こればかり、人の気持ちをかえる事はできません。でも、あまりにもひどい出来事でした。 札幌は大きなコンサートが来ないから、東京へオペラやリサイタルを聞きに旅行した思い出、彼の作曲家という夢をかなえるべく、私も自分の生活を切り替えなくちゃ、といろいろ先の事を考えて生活してきた、そんな4年は確かにもう結婚したも同然の生活で、そんな中に飛び込んで来た新しい彼女はそれは新鮮に見えたことでしょう。 私たちが積み重ねてきた生活はそこで一気に崩れ、私ももうやり場なく、自分をなんの価値もない存在と思い、間違った方向へ行ってしまいそうにもなりました。でも、まけては行けないということ、そして暖かい友情に支えられて、やっとやっと、やっとここまで気持ちがたて治ったと思って居た所。結局は根っから立ち直ってなどいなかったのだな、と今改めて胸を刺される思いで一杯です。 信じて、信じ抜いた人が、こんな裏の顔を持っているとは..。それから私は今、人を信じる事ができなくなる、そんな体質になってしまっているのです。どうすれば、人を信じる事ができるのでしょう。 こんな時、音楽は慰めてくれるんでしょうか? 私は長年声楽をやっていますが、こんな気持ちでは歌すらも歌える状態になれません... もっと辛い目に会っている人は世の中にはいます。でもまさか自分がこんな人生を辿るなんて思っていませんでした。 相手の女性の笑顔の写真を見ると、なんとも言えない気分になります。 それは堂々とインターネットでも公開されているのです。こんなこと、人様に話すことではないと、そう思いながらも今日はあまりにも自分の気持ちのやり所なく、辛くてどうしようもなく、相手に当るわけにもいかず、ついに書き込んでしまったことをお許し下さい。 |
MIC | 2000.8.26. |
りまこさん、書き込みありがとうございます。 この掲示板は、悩みや、割り切れない想いを抱えた人たちが、書き込むことで少しでも気が楽になっていただきたいというつもりで設置していますから、書き込んだことを謝られることは全くありません。 ご安心ください。 お気持ちは充分お察しします。 私はかつて、三年越しで片想いをしていた女性に、やっと想いを告げたら、彼女はその一ヶ月前にお見合い相手と婚約していたということがあり、その後半年くらい憂悶のうちに過ごした経験があります。 片想いでもそんな状態だったのだから、まして婚約まで行っていた相手であれば、簡単に諦めきれるものではないだろうと想像します。 りまこさんのメンツという問題もありますしね。 しかしまあ、愛という問題ばかりは、どうすることもできないことではあります。 不意に訪れてしまい、もはやどのような社会的拘束もそれを押しとどめることができなくなるという場合も、珍しくはありません。 現実に、将来の約束をするところまで行った相手を捨てるということは、世間体の問題もあって、少ないかもしれませんが、時には世間体など意に介さず、どこまでも自分に正直に生きる男も居るわけで……場合によっては、そういう不羈奔放なところに女性が惹かれたりもするのですね。 いかがでしょう。そのお相手は、ややそういうところがなかったでしょうか。 そうだとすれば、今度のことも、彼の「裏面」だったのではなく、本来のその「正直さ」が出てしまったと考えられなくもありません。 そういう男を愛してしまわれたのがりまこさんの不運であったとしか言えないのではないでしょうか。 見方を変えれば、心が移ってしまっているのに世間体を気にしてりまこさんと形ばかりの結婚をするような男であれば、余計りまこさんは不幸になってしまっていたようにも思われますから、むしろそのことを喜ぶべきなのかもしれませんね。 彼がまたふたたび同じ状態に陥って、こんど結婚する女性がりまこさんと同じ想いを味わうのを待つもよし、あるいは彼がいずれ手痛いしっぺ返しをくらうのを見て溜飲を下げるもよし…… そういう暗い喜びを期待するのも手ではありますが、あまり建設的ではありません。 こんな人生を辿るなんて……とお書きになっておられましたが、りまこさんの人生は決してめちゃくちゃになってしまったわけではなく、これからいくらでも新しい出逢い、新しい愛、新しい幸せが期待できる筈です。 婚約を破棄された履歴が人生の汚点になるなどと考える者は今どきいないと思いますし、いたとしてもそんな奴は相手にする必要はありません。 うんと自分を磨き上げ、うんと幸せになって、りまこさんを捨てたことを後悔させてやるのが、彼へのいちばんの復讐にもなると思いますから、ぜひそうしてください。 声楽は自分自身が楽器なので、どうしても自分の気持ちが滅入っている時はうまく歌えませんよね。 そんな時は、思い切ってしばらく休んでみるのもひとつの手ですよ。 そして、気分が落ち着くまで、できるだけプラス思考してみましょう。 例えば、彼のために自分の生活を切り換えなければならないと思っていたのが、彼と別れたおかげで切り換えずに済むようになったわけだし…… この経験で、「捨てられた女の歌」(たくさんありますね)を本当に実感込めて歌えるようになったことだろうし…… 私生活での挫折は、ある意味では表現者の糧になる場合が少なくないのです。 いまはまだそんな気になれないことでしょうが、一年後にはそう考えているということをイメージして日々を過ごしていれば、きっと早く立ち直れるでしょう。 ……と、なんだかんだ言っても、彼の結婚を青天の霹靂のように知らされたばかりのりまこさんの気休めにはあまりならないかもしれませんね。 それでしたら何度でもここにいらして、胸の内を吐き出して行ってください。 この掲示板の扉は、いつでも開いています。 |
りまこさん | 2000.8.30. |
ほんとうに、親身にアドバイス下さってありがとうございました。ちょっと元気を貰う事ができ、感謝しています。 確かに、MICさんのおっしゃる通り、自分にとってはこれでよかったのだと思うようにしています。そうじゃないと、自分ではいつまでたっても同じ所を巡ったまま。 ただ、この先、そう簡単に人を好きになり、信頼できることができるか・・それが恐いですけど。でも一年前と比べたら確実に前には進めているような気がします。これもこうやってアドバイス下さる方のお陰だと思っています。 所詮そういう人間だったんだ、って思って次なるステップに移っていきます。 来年はコンサートも開く事になり、その準備にちょっと本腰いれようかな。まだ選曲もできていないんですけど、いろいろな思いを込めて頑張って取り組んでみます。 たぶん、コンサートなんてあのままゴールインしてたらきっと実現できなかった(しようと思わなかった)と思うので、これも自分の前進だと思って..。 本当にありがとうございました。 また揺らぎそうになったら来ちゃうかも知れません..。 良い状態でも来ると思いますが、これからもどうぞ宜しくお願いしますね。 |