MIC's Convenience
第1回オフ会報告(その4)
中華街横浜大桟橋に到着した私たちは、ひとまず隣接した山下公園に入りました。 私の最初のプランだと、公園周辺でしばらく時間を費やそうと思っていました。氷川丸とかマリンタワーとか、遊べるところも何箇所か考えられますので。 で、適当なところで中華街へ行って食事をしようというつもりでした。 中華街については、kazさんがやけに乗り気で、事前の通信で ──俺的には中華街は外せないっす。 とまでおっしゃり(なお、こんな風にはっきり希望を申し出てくれた方が、ホストとしては気が楽です)、ほとんど船よりも中華街がメインであるかのような雲行きになっていました。 ところが、AKO姉様が、都合で19時くらいには切り上げたいとのことでしたし、船が遅れたということもあり、あまり時間的な余裕がなくなりました。 みんなの様子を見ると、多少疲れた様子でもあり、これはせいぜい山下公園内を軽く散策する程度で、すぐに中華街へ向かった方が良さそうだと判断しました。それに時間が遅くなると、中華街ではどの店も混むでしょう。 山下公園の入り口に、小さなクレープ屋がお店を構えていました。 それを見るやいなや、だーこさんが、 「た、食べたい!」 と叫びを上げ、あれよあれよという間にお客の列に並んでしまったのです。 それを見たkazさんも、吸い寄せられるように列に加わり…… ふたりして、生クリームやらカスタードクリームやらのたっぷり入った大判のクレープを、むしゃむしゃと食べ始めたのです。 このふたりは、のちにこの衝動買いを大いに後悔することとなるのです。 山下公園の中は傾きかけた秋の陽射しに美しく照り映えていました。頬を渡るかすかな海風が心地よく吹き過ぎます。 公園のモニュメントである「“赤い靴はいてた女の子”の像」を囲んで写真でも撮ろうかと思い、像の所までは行ったのですが、みんなで囲んだのはいいものの、その時近くで赤ん坊が泣き出し、みんな像そっちのけでそれを気にしてしまい、写真を撮るのも忘れてしまいました。ちゃんちゃん。 少し時間は早い(16時半頃)ものの、中華街に向かいました。 半月前に下見に来たときは、ものすごい人出でしたが、今日は時間帯のせいもあってかそれほどでもありません。 あとがあわただしくならないように、先に食事をすることにしました。 本通りに面したお店はどこも高くて、会費8千円以上などのパーティならよいのですが、オフ会にはあまりふさわしくありません。そんなことだろうと思って下見に来たわけなのですが、こういう時にちょうどよいと思われるお店を一応見つけておきました。 メインストリートから少し離れたところで、ガイドブックにも出ていないのですが、今回結構好評だったので店名を挙げておきます。中華街メインストリートの中程を交差している市場通りを南側に曲がり、ちょっと中華街から外れてしまったかなと思われるくらいまで進むと、「酔龍」というお店がありまして、1980円でフリーオーダー(食べ放題)になっていますので、若い人の多いオフ会には最適ではないかと思います。この日はたまたま、バイキング形式になっていました。 「食べ放題? よっしゃぁぁぁぁ!」 「食ってやるぞぉぉぉぉ」 だーこさんとkazさんが思いっきり気合いを入れまくっています。ひでちゃんは無言でにこにこしていますが、その実ふたりよりさらに気合いを入れている気配です。この店を探しておいてよかったと思いました。 すぐにテーブルに案内されました。私たちが店を出る頃には、空席待ちのお客さんのかなり長い列が店の前にできていたことを考えると、タイミングも見事だったようです。私としては日の出桟橋での1時間待ちで味噌をつけていたので、後半の好調にほっとする想いでした。 この店は、テーブルに着くとスープを含む最初の3品が、あたかもお通しのように運ばれてきて、あとはご自由にというシステムでした。最初の3品を瞬く間に食べ尽くして、みんな勇躍して料理が並んでいるテーブルに駆けつけます。 たちまち、みんなが運んできたたくさんの皿が卓上に並びました。値段からしても、そんなに珍しい料理や高価な料理があったわけではありませんが、所狭しと並べられた皿を見ると、とても豪華な感じがします。 「気分は満漢全席!」 kazさんがだいぶ大げさな叫びを上げました。 ところが…… あろうことか、並んだ皿が半分もあかないうちに、いちばん若いkazさんと2番目に若いだーこさんが、早くも満腹を訴え始めたではありませんか。 ふたりとも、自分らでも意外らしく、 「うお〜、一体どうしたんだぁ」 「全然、元とった気がせんぞぉぉぉ」 と悲痛な(?)叫びを上げています。 彼らの不甲斐なさの原因は明らかでした。すなわち、さっき食べたクリームたっぷりのクレープが思いっきりおなかにたまってしまっていたのです。 「しまったぁぁぁぁ」 嘆くkazさん。 だーこさんはぼそぼそと、 「こうなることはわかっていても、クレープの店を見るとついつい食べたくなってしまうんだよなあ」 と悔恨の述懐。 kazさんは、それまでお酒を飲んでいなかったのですが、 「もしかすると、酒を飲めばもう少し食べられるかもしれない」 と、やにわに紹興酒を注文しました。だーこさんも同感だったかもしれませんが、なんと彼は、医者に酒を止められているとか。キミ、まさかその若さで肝臓をやられたか?? なお、AKO姉様は、掲示板の書き込みのエネルギッシュさを知る人には意外でしょうが、実は少食です。かくいう私も、人並み以上に体格がでかいので、大食漢と思われがちですが、まず人並み以上には食べません。つまり燃費がおそろしく良いらしい。 しかし、同じくでかいひでちゃんは、期待を裏切りません。だーこさんとkazさんが騒いでいる間も黙々と食べ続け、さらにみんなが満腹を訴えているのをしりめに、追加の皿を注文していました(バイキングに並んでいない料理はオーダーできたのです)。驚く一同に、ひでちゃんは平然と、 「いやぁ、もうちっと行けるかなあと思って(^_^;;」 まあ実際、時間が経ってみれば皿はいずれもすっかり空になっていましたから、世の中、どうにかなるものです。 「酔龍」には2時間ほど居たのち、外へ出ました。もう陽はとっぷりと暮れています。 そのあと、いろんな食材店や料理用具店などを冷やかしながら、中華街を散策しました。 中華街センタービルの中のみやげ物屋を覗いたり。 中華街独特の、赤を主体とした派手なイルミネーションがずらずらと並んで、夜空に映えています。 善隣門をバックに記念写真を撮って、このオフ会もお開きということにいたしました。 皆さん、かなり楽しんで下さったようで、ホストとしてはひと安心。 特にkazさんが大声で 「むっちゃ楽しかったですぅ」 と言ってくれたときには、ホームページを作ってよかった、今回のオフを企画してよかった、とつくづく感じ入りました。 ネットを始めなかったら、決して出逢うことがなかったであろう仲間たち。 また、やってみよう。 なお、今回の日程を決定したのは、だーこさんの上京予定でした。次回以降も、このように、地方在住のネット友達が上京する時を狙って企画しようかと思っています。 今回はお誘いした人たちのうち、都合の悪かった方々が何人もおられたため、5人だけのオフ会となりましたが、次はぜひ、もっと大勢のネット友達と会うことができればいいな、と思います。 |
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